彼がよく言っていた話として「みんな、人は死んだら自分の財産というのは全部国に還して、生まれたときに全部同じ金額をもらって、ゼロスタートでいい」って。人生の中で差がつくのはしょうがないと。これはもう頑張る人頑張らない人、能力ある人ない人、スキルある人ない人、いろいろいるからそれはしょうがないと。けれども、ほんとにフェアな社会っていうのは、ゼロスタートで最後死んだときはもうチャラになるという人生なのだと。そういうふうに世界全体をしていこうとしたときにいちばん大事なのは情報なのだと。情報を知っている人と知らない人がいるのがおかしいのだと。その知っている人と知らない人の差をなくすというのが、パーソナルコンピューターの元々の発想なのだと。「だからマッキントッシュは最初からネットワークがついていたろう?」なのですよね。昔のグーテンベルグの発明によって、ある意味では、中世社会がだんだん崩れていったと。今、インターネットによって、世界の国々が、体制が崩壊していっていると。あれと同じようなことが彼のイメージにはあると思うのですよね。その先に、ほんとうに平和で、みんながエンジョイした生活をできる社会ができるのだと。当時の彼と同世代のロックスターがいますよね。自分たちが言葉で、あるいは歌で、平和を訴える、フェアな社会を訴えると。それと形は違うのですけれど、やっていることは同じなのだなと。
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